中小企業景況調査第181回(2025年7-9月期)の結果が公表されました

第181回(2025年7-9月期)調査結果のポイント

1.中小企業の業況判断DIは、2期ぶりに低下

全産業の「業況判断DI(前年同期比)」は、前期(2025年4-6月期)から0.5ポイント減(▲16.8)と2期ぶりに低下。産業別では、小売業で0.6ポイント増(▲26.2)と上昇し、サービス業で横ばい(▲11.1)、一方、製造業で1.7ポイント減(▲19.6)、卸売業で1.3ポイント減(▲15.1)、建設業で0.9ポイント減(▲9.4)と低下。

2.小売業の売上単価・客単価DIがプラス圏内に留まる

「売上単価・客単価DI(前年同期比)」は、小売業が2期連続してプラス圏となった。他方、「原材料・商品仕入単価DI(前年同期比)」は、プラス幅が縮小したものの、「売上単価・客単価DI(前年同期比)」に比べ高水準となっており、いずれの産業も高止まりの状態が続いている。

3.建設業の人手不足が強い

建設業の「従業員過不足DI(今期の水準)」を2010年以降の7-9月期で5年ごとに見ると、すべての地域において人手不足感が強まっている。また、経営上の問題点を見ると、従業員の確保難が上昇しており、直近では材料価格の上昇に次ぐ2位となっている。

[調査概要]

有効回答率 95.4%

調査時点 2025年9月1日時点

調査対象 全国の中小企業

調査対象企業数 18,826社

有効回答企業数 17,956社